70歳の転倒

 おととい夕方、転倒した。一瞬、体のバランスが崩れて「うっ!」と思ったら、道路に仰向けになっていた。起き上がれない、家人がオレのズボンの後ろをつかんで引き上げ、その勢いでようやく立ち上がった。0.5秒間混迷していた。何故だ??
 
 痛いところを確認した。左腕ひじ、左足ひざに擦り傷があって血が滲んできた。応急手当をしてもらい、一息ついたら左脇腹が痛む。家人が見て、傷はないと言った。左肋骨の下の方がしだいに痛みを増してきた。「なんで転んだか、よく考えて」。
 
 「同じことを繰り返さないために」とも言われた。突然言われてもそんなこと分かるわけない。脇腹が痛くて声にならなかった。一分後に思い出した。左足を地面につけるとき攣(つ)って、支点がすべった。それこそ地に着かなかったのだ。
 
 その日、新しい靴下をはいていた。真夏用の薄物で、つるつるすると思っていた。それも滑った一因だろうか。肋骨下部に湿布2枚を貼った。昨日病院で報告したら、主治医が「すぐレントゲン撮って」と命じた。結果は「骨折・ヒビなし、打撲」。
 
 看護師が「良かったね。折れたり、ヒビ入ってたらコルセット着けるかも」。不幸中の幸いだった。きょう三日目、腕・足の傷の痛みは取れてきたが、脇腹はまだ痛い。時間が必要だと。「年を取ると・・・」と何回か言われた。危険がアブナカッタョ。