2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

金子みすゞと仙崎

今朝の朝ドラ「梅ちゃん先生」の始めの方で、戦後の引揚者の映像が出て、学生たちもお世話をした部分があった。とっさに、仙崎(現・長門市)の小さな街を思い出した。舞鶴、博多、佐世保などが知られているが、山口県の仙崎港にも引き揚げ船で多くの人々が…

「寅さんの伝言」

朝日新聞「首都圏面」で日曜日に掲載されている「寅さんの伝言」が楽しみだ。大衆文化担当・小泉信一記者が書いている。昨年4月3日に連載が開始されているので、すでに一年以上続く。一回目は山田洋次監督で、それ以降マドンナたち、身内などを演じた役者に…

「たのしみは」

今朝の読売「編集手帳」は、「旅先でひねる五七五」をテーマに書いている。 金子光晴のブリュッセル紀行文から〈盛り場にいても、羽目を外した少女のいじらしい悔恨のような、動機の音がききとれるほど、しずかな街の気配である〉を引用し、「この街にある日…

人工皮膚とコラーゲン

映画通のH氏が先日「人工皮膚の映画が近く公開されるよ!」と述べていたが、その映画が来月26日から全国順次ロードショーとなるようだ。「私が、生きる肌」とのタイトルだ。 話題作になりそうだ。予告編はネット検索でどうぞ。 「人工皮膚」と関連する仕事に…

時代は「コンシェルジュ」

Docomoの新聞全面広告に「しゃべってコンシェル・無料」とあるのが目に付いた。正確に言えば、「コンシェル」という単語に反応しているのだ。コンシェル=コンシェルジュだろう。最近、どこに行っても良く耳にする言葉だ。 コンシェルジュは本来「集合住宅(…

ジャーナリスト魂

昨日、尊敬している二人の方にお会いした。両者ともに小生の健康回復を喜んでくれた。とてもうれしかった!! 一人は硬派のオピニオン誌のH編集長で、10年ぶりぐらいの再会であった。もう40年近くも「雑誌編集者の目」を具体的に教えてもらってきた。69歳だと…

綿矢りさ

隣町に作家の友人・F氏がいる。彼のブログ「行逢坂」はほぼ毎日フォーローしている。4月17日の最後に、次のような書き込みがあった。 《私はたくさんの情報が身体を流れていく感覚が好きだ。それらは私に何の影響も与えずに透過していくけれど、確実に私をよ…

トキのひな誕生

今朝の朝刊各紙は、「放鳥トキ、ひな誕生」を大きく取り上げている。「放鳥したトキからひなが孵ったのは初めてである。佐渡市内には現在、放鳥されたトキが40羽以上生息し、うち15組がペアを形成している。繁殖期が6月まで続くことから、今後もひなが誕生す…

内田樹「学びの3条件」

朝日新聞全面広告「朝日求人」で日曜日ごとに、内田樹(たつる)氏が「キャリアの扉にドアノブはない」を書いていることは紹介した(4/3ブログ)。一回目(4/1)は「『適職』は幻想である」とのタイトルで、以下、「消費者マインドの弊害」(4/8)、「現実を…

「縄文のビーナス」

「縄文のビーナス」の写真が、今朝の朝日一面左に載っている。山形県西之前遺跡から出土した土偶で、国宝に指定されることが決まった。「高さは45cmで、縄文時代の造形の一つの到達点」と評価された。「28日から5月13日まで、東京・上野の東京国立博物館で展…

蜘蛛の糸

「御釈迦様は地獄の容子を御覧になりながら、この男(カンダタ)には蜘蛛を助けた事があるのを御思い出しになりました。そうしてそれだけの善い事をした報(むくい)には、出来るなら、この男を地獄から救い出してやろうと御考えになりました。幸い、側を見…

老年増加率

今朝の読売・埼玉版によれば、「埼玉県は老年増加率が全国トップ」だという。総務省が発表した昨年10月時点の人口統計で、65歳以上の老年人口の増加率は全国平均を1.6%上回る2.5%とトップで、少子高齢化に拍車がかかっている。75歳以上の増加率も6.4%で…

「羊」の字と渡来人

読売23面に「日本史を歩く」というコラムがあり、『多胡碑・群馬県高崎市』を取り上げている。 「注目されるのが碑文にある『羊』の文字。方位や略字との説もあるが、郡司に起用された人物名とみるのが有力という。地元では、奈良の都との間を1日で往復した…

鯖街道

北海道新聞「卓上四季」から―。 若狭は、古くは「御食国(みけつくに)」として朝廷に塩や海産物を納めた。平安中期10世紀の編集とされる「延喜式」にも書かれている▼時を経ながら、京に暮らす庶民の台所とのつながりも深まっていく。担いで運ぶ荷の中でも…

坂戸市長に前市議、初当選

坂戸市の市長選が昨日行われ、新人の前市議・石川清氏(61、無所属)が現職・伊利仁氏(73、無所属=自民推薦)の四選を阻んで初当選した。 「石川氏は、市の財政状況に危機感を示して、『徹底した財政改革を進め、身の丈にあった予算編成を行う』と訴え、『…

ユーミン「春よ、来い」

昨夜、テレビから突然、懐かしい声が流れてきた。画面を見ると、飛行機が小さく自由に飛びまわっている。ユーミン、松任谷由実の「春よ、来い」(YouTube 松任谷由実)で、最後の最後にANAと出た。CMは1分ほども続いたように感じた。テレビ東京の「アド街…

ホッケの話(続き)

今日もホッケの話を書く。昨夜、友人から「いくら美味しくてもホッケの開き一尾680円はいい値段だな」とメールが入った。それで電話をかけて「いくらなら良いのか?」と聞いたら「まあ500円か、せいぜい550円というところだろう。700円も取るのは高級魚の話…

「ホッケの開き」

昨夕、友人の薦めで食した「ホッケの開き」は、故郷・積丹半島の味がした。日本橋近くで打ち合わせがあり、その後、彼が案内してくれた「浜町亭・茅場町店」で頼んだものだ。二人で食べるのがちょうど良いほど大きく、日本海風の味が溢れ、値段も安かった(…

足指じゃんけん、ゴキブリ体操

「NHKのラジオ深夜便で、ある大学の先生が話していました。これからの年よりは、教育(今日行くところがある)と教養(今日用事がある)が大切とのことです。なるほどと妙に感心しました」 昨夜届いた友人からのメールにあった言葉です。小生も「なるほど…

東京駅復元&芦原先生

読売新聞社会面に「東京駅の顔、復活間近」の記事が出ている。外観が見えるようになった同駅丸の内駅舎のヘリから撮った写真の構図が効いている。 記事には「駅舎内の人気ホテル『東京ステーションホテル』が10月3日に新装オープンすることが決まり、5月8日…

ハトがネギ背負って?!

読売「編集手帳」から―。 裏稼業に生きる主人公が内心つぶやく。〈狼と食事をするときは、自分が客であるのか主料理であるのか、見極めるのが容易でない…〉。日本でも評判を呼んだ推理小説、トレヴェニアン『シブミ』(ハヤカワ文庫)の一節である◆賓客とし…

アラン・ドロン入院

先日、友達の友達のブログに「アラン・ドロンさん入院」の記載があった。 アラン・ドロンさん入院 http://sankei.jp.msn.com/world/news/120404/erp12040422190000-n1.htm つながり友人のコメント 「若いときのアラン・ドロンこそ、イケメン中のイケメンだろ…

ヒサスエ・ノート(桜)

各紙コラムとも『桜』をテーマにしている。引用の仕方を、今後の自分の参考に記録しておく。 読売「編集手帳」―◆卒業式目前の震災発生で、離ればなれになった宮城県の中学卒業生が「2012年3月11日に同級会を開催します」と携帯メールを交わし、再会を…

花見=カーニバル!!

桜が満開である。昔、尊敬していた人から「桜には皆はしゃぎ過ぎだ」と窘められたことがあり、いまでも桜を観るたびにその顔を思い出す。厳寒の長い冬をくぐって今を迎えたのだから、喜び以外の何ものでもない。毎年、上野公園で会社の花見が行われ、入社数…

「HAPPY NEWS 大賞」

今日4月6日は「新聞をヨム日」だそうで、日本新聞協会が「HAPPY NEWS大賞」を発表した。そう朝日新聞の19面に載っている。「読んで幸せになった記事」についての感想を全国から募集したもので、「HAPPY NEWS 2011」の受賞者を決定した。「大賞」は北海道新…

菜の花忌シンポジウム

「3・11後のこの国のかたち/第16回菜の花忌シンポジウム」が先週の土曜日(3/31)午後、NHK・Eテレで放映された。作家司馬遼太郎の命日に合わせて毎年開かれるシンポジウムで、16回目の今年は東北地方にゆかりのある有識者が東日本大震災後の日本の…

「カーネーション」から(2)

先日、NHK「カーネーション」に、『受けるより与えるほうが幸いである』という聖書の言葉が出てきたと書いた。糸子は「欲の深い人間がかなり年をとってから初めていえる言葉で、欲のない人間には誰にもそんなことは思いもつかない」と断言した。その意味が、…

新入社員たちへ

北海道新聞「卓上四季」が「新入社員に」こう伝えている。 「学生生活を終えて社会人になる。人生の大きな転機のひとつであろう。でも、どんな職業に就いて新たなスタートを切るか。本人の予想しない偶然に支配されることも、そう珍しくはない▼紛失した学生…

扇谷正造先生を想う

今朝の「天声人語」で、「週刊朝日」と「サンデー毎日」が創刊90周年を迎えたと述べている。「週刊朝日」とくれば、真っ先に名編集長・扇谷正造氏を思い出す。自分が昭和46年に入社した会社の顧問をしていた。月一回来社して若手社員を集めて講話をしてくれ…

エープリルフール・失敗

朝日新聞が公募した「天声新語」に当選した――と、エープリルフールで友人たちに連絡しようとした。だが、淋しくなって!思いとどまった。言うまでもなく、落選。先月半ばに入選作が発表され、紙面に掲載された。小生のものは欠片もなかった。今回の公募タイ…