2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

篠田正浩「心中天網島」

今朝の読売「時代の証言者」で、映画監督の篠田正浩氏が「情念描いた『心中天網島』」を語っている。この映画は1969年の封切り直後に観ていたが、頭が突き破られるような衝撃を受けた。今でも鮮烈に覚えている。映画が始まるやぐいぐいと異次元の世界に引き…

菅前首相を参考人招致

昨日、「国会事故調査委員会」は菅直人前首相を参考人招致した。約2時間50分におよぶ聴取であり、今朝の各紙はそのおもなやり取りを大きく紙面を割いて報じている。いま「朝日」と「読売」を手元で比較している。両紙とも「国に責任、おわび」とスタートは同…

枝野氏、反省と陳謝

(時事通信・昨日18:18配信)国会事故調査委員会に招かれた枝野幸男経済産業相の公開聴取は、予定を30分以上超えた。枝野氏は原発事故の直後、原子力安全・保安院が「炉心溶融」という言葉を避けたことについて、語気を強めて自らの指示を否定。官房長官とし…

東京の東側・西側

今朝の毎日「余録」に、興味深い話が載っていた。 よく指摘されることだが、大都市はなぜか東側が下町、西側が山の手になっている。例えばイギリスの首都ロンドンがそうだし、アメリカの首都ワシントンもその典型だ。そしてもちろんわが日本の東京がそうであ…

「高峰秀子の言葉」

今朝の日経「春秋」に「空のお祭り3部作」完結編として「トキの巣立ち」の話が書いてある。金環日食、東京スカイツリーに続くものだ。後半に、次の文章がある。 ▼トキというと女優高峰秀子さんのどきりとする言葉を思い出す。中国から繁殖用にトキが贈られ…

「笑えない話」

朝日社会面で「河本準一さん、笑えない話~母が生活保護、波紋」と大きく報じられている。4月に「女性セブン」が取り上げて以来、各媒体が取り上げてきた。ついに朝日までが社会問題として取り上げた。今日、河本氏の会見があるそうだ。 このところ、生活保…

7年間の空白

今日は旧知のマスコミ関係者3名と会い、小生が7年間、ご無沙汰した部分を埋めた。それぞれから共通の知人の消息を知らされ、喜んだり、悲しんだりした。この間に、多くの変化があった。当然といえば当然であるが、あらためて考えさせるものが多くあった。 A…

「電力利益」「二つのタワー」「気温15度」

朝日は一面トップで「電力利益、家庭から7割」と題し、「経済産業省の調査によれば、全国10電力会社の電力販売による収益は、家庭向け電力が販売量の約4割しかないのに、利益の7割を占めていることがわかった」とある。「企業向けに比べ、家庭向けが割高…

「いま、論語を学ぶ」

昨日から「いま、論語を学ぶ」(渡部昇一・谷沢永一、ワック刊)を読み始めた。この種の本は午前中の一時間程度、できれば毎日少しずつ読み進めていくことにしている。 「論語」については、小生が尊敬する歴史研究家・森友幸照先生から長い間、先生の著作を…

金環日食

7時5分に新聞を取りに外に出る。家人がすでに玄関前で「太陽グラス」を当てて、東の空を見上げている。「なってきた!!」というので、さっと着替えて、道路に出て太陽の方向を見る。「太陽グラス」を目に当ててみると、たしかに太陽が月の影に侵食されてい…

三浦しをん「舟を編む」(2)

いま伝えなければならない、という思いに突き動かされ、荒木(*ベテラン編集者)は口を開いた。「なぜ、新しい辞書の名を『大渡海』にしようとしているか、わかるか」。「辞書は、言葉の海を渡る舟だ」 魂の根幹を吐露(とろ)する思いで、荒木は告げた。「…

猫の気持ちは分からない

曽野綾子の「ボクは猫よ」(WAC・BUNKO)を一昨日夜から読み始めたが、面白くてたまらない。腰巻(本の宣伝帯)には赤い文字で「曽野版『吾輩は猫である』」とある。飼い主である作家夫婦の生活ぶりを「ネコ」という名前の猫が点描する。ネコの賢さにどんど…

野田首相vs大越キャスター

昨日のNHK「ニュースウォッチ9」に野田首相が出演して、大越健介キャスターのインタビューに答えた。問答は延々と続き、同番組は7分間延長されたが、両者のやり取りで大部分を使った。これを受けて、今朝の各紙は「大飯原発再稼動の判断時期はそろそろ…

化石政治家たちへ

毎日新聞「余録」から。 「口に雷を宿している」は古代ギリシャの政治家ペリクレスへの評だ。「われらの政体は少数者の独占を排し、多数者の公平を守ることを旨として民主政治という」。こう訴えた演説はアテナイ民主政の美点を格調高く示して今日も人の胸を…

埼玉県鳩山町

今日は天気予報どおり今年一番の暑さとなった。朝から昼過ぎまで都心にいたが、湿度が少なかったのでほとんど汗はかかなかった(27.2度、20%)。帰りの電車には冷房が入っていた。これから暑さが続くのだなぁ、とため息が出た。 夜の首都圏ニュースで、群馬…

社会倫理研究会

昨日、5/10(木)に行われた社会倫理研究会の報告メモが届いた。この会は二ヶ月に一回東上線ふじみ野駅近くの元大学教授のU先生宅で開かれている。U先生と旧知であった小生が、ある勉強会の帰りに発会を話し合い、約10年前に二人でスタートした。始めの頃はU…

司馬遼太郎「空海の風景」

昨日の朝日・読書面「思い出す本忘れない本」に画家・安野光雅氏が司馬遼太郎「坂の上の雲」を取り上げている。次のような部分があった。―ある時、司馬さんに「自分の作品でどれが好きですか」と聞くと、「まあ、『空海の風景』かな」と言われました。わたし…

オランド氏「私は普通の人」

「国民よ、大統領にしてくれてありがとう」――これまで表舞台に立つことのなかったフランソワ・オランド氏がサルコジ政権への逆風に乗って勝利した。1988年、国民議会(下院)に初当選。閣僚には一度も起用されたことがない。 「あだ名は『森の木いちご』。…

伊勢正三「22才の別れ」

朝日のbe版「うたの旅人」に、伊勢正三「22才の別れ」が取り上げられている。この歌のタイトルを聞くと必ずC氏(Cちゃんと呼ぶ)が反射的に浮かぶ。体育会系でありながら、落語を愛し、ジャズに入れ込み、蕎麦に凝り、カラオケでは必ず「22才の別れ」…

家電量販店競争

今朝の読売一面トップ「ビックカメラ、コジマと提携 家電量販2位」を始め、各紙ともこのニュースを大きく報じている。 現在の売上高ランクは、①ヤマダ電機、②エディオン、③ケーズホールディング、④ヨドバシカメラ、⑤ビックカメラ、⑥コジマ、⑦上新電機―の順で…

タコとんび

一昨日、札幌にいる妹から宅急便が届き、袋の中に日本海の珍味が入っていた。おなじみの鮭トバのほかに、いか燻製、蛸とんび、サーモンリング、すけとうたら燻製(商品名「ペッたら」)などが入っていた。昨夜、「蛸とんび」をかじった。子どもの頃「とんび…

EUが揺れている

以前、毎日「余録」で「完璧な欧州とは」というジョークが紹介されていた。 「イギリス人のように料理上手、フランス人のように謙虚、ドイツ人のようにユーモアに満ち、イタリア人のようにきちょうめん、オランダ人のように気前よく、ギリシャ人のように組…

言葉の力/言葉のいのち

先日5月5日付毎日新聞「余録」の書き出しはこうであった。 「言葉の持つ力。それは『傷つけるためではなく、だれかを守り、だれかに伝え、だれかとつながりあうための力』だー。今年の本屋大賞を受賞した小説『舟を編む』(三浦しをん作、光文社刊)の一節で…

映画「めがね」

今日午後BS日テレで映画「めがね」(めがね 映画 公式)を観た。土曜日午後にふさわしい癒し系の映画であった。「たそがれ」気分でかなりリラックスしながら南の島の波と空気を楽しんだ。全体を通して不思議な世界をつくり出すのに成功していたと思う。 午後4…

佐伯啓思教授

佐伯啓思・京都大学大学院教授が昨年、次のように語っていた。(朝日新聞・インタビュー記事「オピニオン」12/1) 「古代ギリシャの時代から、民主主義は放っておけば衆愚政治に行き着く。その危険をいかに防ぐか、というのが政治の中心的テーマでした。…

テルマエ・ロマエ

昨日、久しぶりに映画に行くことになった。12時にお昼を済ませて、最寄り駅に連結しているショッピングモールに向かった。ここには「シネプレックスわかば」があり、「わが母の記」を観ようと思ったのだ。駐車場に向かうときから車の行列が続いてなかなか進…

ライバルの死

読売「編集手帳」は、北島康介選手がツイッターで語った「涙がとまらないよ」を軸に、ライバルの死を取り上げている。大鵬は「柏戸関あっての自分だから」と北海道の実家に柏戸の写真を飾った。柏戸の通夜で「おい、起きろよ」と故人を揺さぶったという。 …

ハナミズキ

産経新聞「産経抄」の書き出しから―。 「津本陽氏の『椿と花水木(はなみずき)』はジョン万次郎の数奇な運命を描いている。遭難後、捕鯨船に救われ米国に渡った万次郎が初めて見た花がハナミズキ(ドッグウッド)だった。米国人女性との間に男の子が生まれ…

羊山公園の芝桜

昨夕のNHK首都圏ニュースで秩父市・羊山(ひつじやま)公園の芝桜が満開だと伝えていた。(羊山公園 芝桜 開花状況2012)この連休をピークに80万人の人出があるという。たしかに圧巻の光景である。これほどまでも花の種類があるのかと思うほど、多様な色彩がデ…