テルマエ・ロマエ

 昨日、久しぶりに映画に行くことになった。12時にお昼を済ませて、最寄り駅に連結しているショッピングモールに向かった。ここには「シネプレックスわかば」があり、「わが母の記」を観ようと思ったのだ。駐車場に向かうときから車の行列が続いてなかなか進まなかった。雨が降っているのでみんなここにやってきたのだろう。
 
3Fの映画館の前にすごい人だかりがあった。何かの映画が終わって人が出てきたのだと思ったら、違った。中の入場券売り場から伸びた行列が延々と外にあふれ出し、50m以上の行列が続いていた。列の最後に看板を掲げた係員が、となりのサーティワンアイスクリーム店とそのとなりの書店の入口を空けるよう必死に誘導していた。こんな混み様は見たことがなかった。
 
仕方なく列に加わり待つこと約30分、あと50人くらいのところで「わが母の記」は「完売」の表示に変わった。家人の「せっかく並んだのだから『テルマエ・ロマエ』(テルマエ・ロマエ Wikiでも観ていこう」に同意した。これも切符を買うときは残り4枚であった。雨の日は映画と買い物――考えることはみんな一緒だ。
 
タイムスリップ物はもはや映画の常道になっているが、ローマ時代の浴場と昭和の銭湯というのは一考ではあった。キーワードは「富士山」、「衣装入れかご」、「フルーツ牛乳」など。阿部寛ほか濃い顔俳優と、いか八郎など平たい顔俳優の対比は映像的だ。
 
昔、たこ八郎たこ八郎 パンチドランカーというボクサー上がりのユニークな俳優がいた。いか八郎はたこ八郎をリスペクトしてその名前にしたのだという。芸風がよく似ていた!!これだけでも満足すべき大収穫だった。