2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

グッバイJune

昼過ぎに柳田邦男「壊れる日本人 再生編」(新潮文庫、2008年)を読了。この人の本はほぼ買ってすぐ読む。いま8年後の再読で、あらためて取材力の緻密さに驚いた。先に出版された「壊れる日本人」はゲーム漬け、テレビ漬けで青少年の心がゆがんでいく社会の深…

Tさんの「五月病」

昨夜Tさんから電話、「西安から戻った、明日お昼行こう」と誘われた。返事をする前に「先々週から携帯がつながらないので、心配してたんだよ。Yさんから中国に行っていると聞いたんだ」と軽い抗議をした。「あっ、言ってなかったっけ…」。 留学していた西安…

玉虫塗の聖餐盃

土曜日に来られた高島平のA先生が帰り際に「玉虫塗の聖餐グラス」を差し出した。仙台で5月に開催された「日本キリスト改革派教会 創立70周年記念信徒大会」の記念品だという。聖餐式でブドウ酒を飲むときに使う小さなグラスなのだが、仙台漆器の伝統でつくら…

老老介護の悲劇

東京・高島平から来てくれたAさんとお昼を食べていたら、店のテレビが興奮した声で「坂戸市浅羽で殺人事件、高齢夫が妻を、介護疲れか」と報じた。中華「鳳琳(ほうりん)」の来客数人がテレビの下にさっと行って画面を見上げた。 その一人が「浅羽ってどの辺…

記憶の糸巻き器

浦和のMくんと久しぶりに会った。朝に電話があり、昼ごろ寄るからとのこと。二人で鳩山町の蕎麦屋「満さく」に初めて入った。有名店なのでやはり混んでいて15分ほど待って席に着いた。天ざる蕎麦を食べながら北海道・積丹半島の話をした。 Mくんの女子の幼馴…

アゲハ蝶の記憶

雨上がりの午後3時頃、陽射しに誘われるように一羽のアゲハ蝶が窓の外をゆったりと羽ばたいていた。満開の紫陽花の上の方を行ったり来たりしている。まるで何かを探しているようだ。解かった、グレープフルーツの葉を捜しているのだ―。 10年近く前になるが、…

ストレスホルモン・コントロール

「ストレスからの解放は脳の働きを変えること」だった。①自分が行えば楽しくなることをできるだけ多く紙に書き出す。②自分に合った運動を続けて自律神経が過敏に反応しなくする。この2点が収穫だった。いずれもリラックスが大事。NHKスペシャル「キラースト…

鳩山町、most猛暑

埼玉県鳩山町が35.2度、全国でもっとも暑かった。今年初めて猛暑を記録し、NHKや民放各局がトップニュースで報じた。鳩山はわたしの住む坂戸市の隣町。車で10分ほど走れば鳩山町で、たまに友人と食べにいく蕎麦屋「ふくいち」がある。 鳩山町は数年前から酷…

北の地からの贈物

昨夜、北海道・積丹町の妹夫婦からクロネコ冷凍便が届いた。ホッケの開き、サクラマス、ニシン、大女子(おおなご=イカナゴ)燻製など魚類。ウドの酢味噌、古平町の老舗和菓子屋さんのドラ焼きも入っていた。いずれも大好物でさっそくお礼の電話。こちらから…

ソニービル来年解体

銀座・ソニービルは自分のランドスケープ(人生景色)でもあった。仕事、遊び、食べるの重要拠点だった。そのビルが50年の歴史に幕を引く。読売・経済面が大きく報じている。来年3月末でいったん終了、解体後、18年夏から東京五輪が終わる20年夏まで、跡地はラ…

セピア色の写真

昨日お昼に娘あてに誕生日お祝いメールを送り、そのあと札幌の妹に体調の近況報告メールを出した。いずれも玄関脇の紫陽花とカンパニュラ(釣鐘草)を撮って「花メール」風にした。構図が難しかったが、素人なので仕方ない。妹からは折り返し「Aちゃんもいい年…

「東長崎」

昼前に予定通り「孤独のグルメ」(テレビ東京)を観た。なるべく見逃さないようにしている番組の一つだ。食欲という人間の力技がいかんなく画面に現れる。食べた料理がそのまま観ている自分のエネルギーになってくる不思議な番組だ。 主人公・五郎は、「東長崎…

「天狗の火くぐり」(北海道古平町)

「琴平神社例大祭」のポスターが札幌古平会の相良孝一会長から届いた。ハイライトの「天狗の火くぐり」の接写だ。赤い天狗が凄い炎の中を長刀鉾を振って闊歩する。この場面で周りの見学者は一斉に声を上げ、その勇姿に拍手を惜しまない。 今年は7月8日(金)~…

シルクの中国服

「シルクの中国服を着ると筆をスムーズに滑らせることができる。舛添氏に実際にやってもらった。説明には説得力があった。服には墨跡もあった」。佐々木善三弁護士がそう述べた時、思わず吹き出した。書は政治活動にも役立って「適切」の判断。 馬鹿な!! 「…

「無」

小学高学年の時、学年末にK担任が別れのメッセージを語りながら黒板に「無」と書いた。話の内容は難しすぎたが、白墨で書いた「無」という文字は不気味に記憶された。底のない闇の空間を降下していくイメージ。それを今朝、思い出した。 「西田幾多郎の哲学 …

母の誕生日

6月2日は亡き母の誕生日だ。健在だったら94歳だ。母と同じ大正11年生まれのKさんがいる。まだまだ元気でよく食べ、頭脳は明晰で文章をゆっくりと読み上げる。たまにしかお会いできないが、母の姿を想像させてくれる。まことに微笑ましい。 母は年に数回、着…

「謝罪より社会的死を」の風潮

本日6月1日は衣替えの日。このところの真夏日と低温日の乱高下で、冬・夏物のセーターやポロシャツが雑然と重ね置かれている。そろそろ家人から「片付けるものをまとめておいて」と気合が入る頃だ。毎年なかなか手につかなくて叱られる。 新しい酒は新しい皮…