シルクの中国服

 「シルクの中国服を着ると筆をスムーズに滑らせることができる。舛添氏に実際にやってもらった。説明には説得力があった。服には墨跡もあった」。佐々木善三弁護士がそう述べた時、思わず吹き出した。書は政治活動にも役立って「適切」の判断。
 
 馬鹿な!! 「第三者」はそんな「精査」を行っていたんだ。佐々木氏が「記者は意味が分からないだろうが―」という上から目線発言であえて強面(こわもて)権限者を演出しているようも感じた。そうでなければマスコミ(=都民、国民)を馬鹿にしていた。
 
 舛添氏は「多くの点が厳しく不適切と指摘された」と繰り返した。これで彼の金銭感覚が公私混同の塊だったと判明した。「すべて奪い取られても、すべてをかなえられても、われわれは破滅する」(昨日・朝日「折々のことば」)。すでに続投は無理だ。