「天狗の火くぐり」(北海道古平町)

 「琴平神社例大祭」のポスターが札幌古平会の相良孝一会長から届いた。ハイライトの「天狗の火くぐり」の接写だ。赤い天狗が凄い炎の中を長刀鉾を振って闊歩する。この場面で周りの見学者は一斉に声を上げ、その勇姿に拍手を惜しまない。
 
 今年は7月8日(金)~10日(日)まで全町あげて実施される。8日夕方の海上渡御を皮切りに天狗の先導で神輿、山車など長い行列が街中を廻る。9、10日夜には「天狗さんの火くぐり(渡り)」で老若男女が年齢を忘れて興奮し、盛り上がるのだ。
 
 子どもの頃、天狗さんが歩く白砂の道作りをやった。お祭りが近づくと地域毎に小学6年生がリーダ―になって下級生を指揮した。積丹に向う坂道を上っていくと成田不動明堂で、その手前の崖の石灰岩をスコップで削り落とし、リヤカーで運んだ。
 
 当時、道は舗装されていなかった。小学生もお祭りの準備を担当していたのだ。長い道の白線をまっすぐ引けないと6年生数人が修正した。7月の作業は一汗かいた。札幌や東京からも毎年多くの出身者が祭り見学に帰郷、クラス会も開かれる。

 ときどきyoutubeで「古平町琴平神社例大祭・天狗火渡り」をみて懐かしんでいる。