玉虫塗の聖餐盃

 土曜日に来られた高島平のA先生が帰り際に「玉虫塗の聖餐グラス」を差し出した。仙台で5月に開催された「日本キリスト改革派教会 創立70周年記念信徒大会」の記念品だという。聖餐式でブドウ酒を飲むときに使う小さなグラスなのだが、仙台漆器の伝統でつくられたものだ。光に当たるとワインレッドが奥深く輝き、美しい。
 
 わたしの体が動かなくなったらA先生は日曜日の午後、高島平キリスト教会から車で坂戸のわが家に来られて、礼拝を行ってくれるという。そのとき聖餐式で使えば良い、そんな願いをこめて買ってきてくれたのだ。忙しい日程なのに、ありがたいことである。光り輝く盃(さかずき)を動かすと微妙に赤色が変化する。大切にする。
 
 夜に家人が隣の奥様から山形のサクランボをもらった。この季節に届けてくれる一品。食べたら上品な果汁の甘さが広がった。サクランボ一粒一粒の赤い色は微妙に違う。㈱丸勘山形青果出荷組合の商品。初物なので笑って食べた。それで思い出して、余市の山本観光果樹園のホームページを開いた。豊作のようだ。
 
 玉虫塗り杯の赤、サクランボの赤をみて、いよいよ真夏が始まったと感じた。教会も友人も我が人生最大の喜びだ。少しずつ体力をつけていく工夫をしたい。