猫の気持ちは分からない

 曽野綾子の「ボクは猫よ」(WAC・BUNKO)を一昨日夜から読み始めたが、面白くてたまらない。腰巻(本の宣伝帯)には赤い文字で「曽野版『吾輩は猫である』」とある。飼い主である作家夫婦の生活ぶりを「ネコ」という名前の猫が点描する。ネコの賢さにどんどん引き込まれて、久しぶりに楽しむだけの読書をしている。続編「ボクは猫よ2」と一緒に、猫好きの雑誌編集長・H氏からプレゼントされた。
 
 我が家にもねこが二匹いる。雌「キャンディ」(13.5歳、軽井沢出身)と雄「カール」(13歳、茨城出身)だ。だいぶ老化してきたがまだ元気で、ときどき「ネコパンチ」の応酬をやっているし、食欲も十分だ。家の周りには悪い飼い猫や不敵な野良猫がうろついていたりするので、家の中で飼っている。今も居間の日当たりの良い場所で、それぞれくつろいで「キャット・スリープ」(先日Ⅰ君から聞いた言葉)している。
 
 今朝起きてきたら、テレビ画面でネコの動画が流れていた。いろいろな家のネコが登場して、可愛いしぐさを見せている。まあ土曜日の朝だし、こんな感じかとチャンネルを確かめたらフジテレビだった。テレビで猫や犬などのペット映像が、最近やたら多くなっている。さらに「猫カフェ」ブームだというではないか。坂戸にも猫が飼える(買えるではない!)マンションというのがあったなあ!
 
 いつも土曜日午前中はゆるゆるモードで過ごし、11:30amからはテレビ東京の「週刊ニュース新書」を観る。この番組には「まーご」というアメリカンショートへアのオス猫が出演している。生放送のスタジオ内で、ネコを常時歩かせるという演出だ。これは「愛猫家である田勢康弘キャスターの提案によるもの。本当は自分の家のネコを連れてこようとしたが、田勢の妻が大反対したため、ペットプロダクションのネコ『まーご』が起用されることになった」という。(週刊ニュース新書 YouTube
 
 小生は朝晩、ねこの水を取り替え、エサをあげている。ときどき煮干とカツブシが混じったような市販のおやつもあげる。気が向いたらリードをつけて、玄関先で二匹を日光浴させる。ねこたちは背中をこするように横転したり、気に入った草を食べている。「キャンディ」は、笹の細い葉が好物だ。
 
 しかし、T.S.Eliot風に言えば、だれも猫の本当の気持ちは分からない―?!