「笑えない話」

朝日社会面で「河本準一さん、笑えない話~母が生活保護、波紋」と大きく報じられている。4月に「女性セブン」が取り上げて以来、各媒体が取り上げてきた。ついに朝日までが社会問題として取り上げた。今日、河本氏の会見があるそうだ。
 
このところ、生活保護の過剰を指摘する声が高まってきて、その見直しが叫ばれ、マスコミがさまざまにこの問題の根深さを掘り下げていた。財政逼迫の中で、「偽りの生活保護」者を糾弾するとの社会正義的流れが作られつつあった。いずれにしても、河本氏は世論拡大のための「スケープゴート」になった。「お笑いタレントの笑えない話」のギャップゆえに、今日の記者会見は「見世物」になるだろう。
 
読売特別面「夢のガチ対談・AKB48高橋みなみ×渡辺恒雄本紙主筆」は思いっきり笑ってしまった。AKBが8月に東京ドームで初めてコンサートを開く。読売新聞が夢の舞台を特別後援するそうだ。高橋みなみ21歳、渡辺恒雄85歳の組み合わせは、滑稽感をはるかに通り越して思わず椅子から落ちそうになってしまった。
 
高橋「うちは親が娘をすごく芸能界に入れたがっていましたが、私は興味がなかった。でも、カラオケに行って、すごく楽しいと感じ、それから自分の夢に変わりました」 渡辺「そうなんだ」
 
ここ「そうなんだ」吹き出してしまったのだ。渡辺氏がそんな言葉づかいをするとは知らなかった。ただ、この企画の底には笑えない意図が感じられる。そういえば、同紙3面の「『東京五輪』1次通過」の記事中に「(人気グループの)AKB48EXILEのファンにも興味を持ってもらわないと」と招致委評議会の森善朗副会長(元首相)が2月末にげきを飛ばしたと書かれていた。五輪開催の支持率低下を打破するために、これらのグループが総動員されていく。これで本当に盛り上がるかどうかは分からないが、小生はあまり関係ないように思うけど・・・?!