北国でも「冷房設置」へ

 さつき積丹町の妹からメール。隣町・古平町の実家に来ているとのこと。「Tちゃんが仕事で岩内町に行っているので、片付けとお盆の準備のため」。Tは弟で、妹からすればすぐ上の兄だ。この夏の暑さのため岩内の電気工事会社から呼ばれた。
 
 北海道も記録的な暑さだ。道内の小・中学校に“冷房”を導入せざるをえなくなってきた。弟はそのエアコン設置工事に駆り出されたという。毎年秋から春まで働いている会社なのでマイペースでやっているようだ。元気な証しだ、70歳。
 
 お盆は最大の季節イベントだ。女性たちは協力して準備を進める。この老若のつながりがコミュニティーを深める。過疎化しても人々の生活のたたずまいは、助け合いで元気だ。弟はお盆の時期には寺や墓地の灯りを点けた。
 
 札幌の妹が15日に帰郷すると告げた。自分には叶わない。体温越えの37度強の猛暑が半月つづくと実に堪(こた)える。やがて北国も灼熱化傾向が強まるだろう。「でも積丹半島には朝夕の浜風がある」(妹)。坂戸でその風は吹かず。