赤坂人気店「うまや(驛)」

 昨日お昼、赤坂「うまや(驛)」で食事をした。友人のMさんが地下鉄・赤坂見附駅まで迎えに来て案内してくれた。「三代目市川猿之助ディレクション(監修)」が売りで、風靡な隠れ家のような佇まいの店だ。赤坂不動尊の鳥居をくぐって左に曲がると、都会の中の和の風情。Mさん「最近、たいへん人気のある店の一軒です」。駅ビルから徒歩2分の近さだ。
 
 前後に行列ができた。15分ほど待合にいて、カウンター席に案内された。Mさんのおススメで「楽屋めし」を注文。マグロ、豆腐、タラコ、菜の和え物など小鉢類とエビフライがつき、別途茶碗蒸しが出てきた。白飯or麦飯、お椀、漬物、新鮮な生卵と多彩。店内の粋な空間に、この御膳は完璧にマッチしていて、優雅な気分になる。@1,500円は安い。女性が来るわけだ。
 
 パンフレット巻頭に「猿(縁)は異なもの味なもの」と題したエッセーがある。帰宅してゆっくり読んだ。「うまや(驛)」と三代目猿之助(澤瀉屋おもだかや)のいわれがよく分かった。筆者・小田孝治氏のプロフィールを読んでビックリ!! 新人の頃おせわになった夕刊フジ・小田さんだった。奥様は当時、自分が勤めていたPR会社の社長秘書だった。ご夫妻のエピソードは社内の評判で新入社員に語り継がれたものだ。
 
ネットで調べたら小田さんは夕刊フジ産経新聞で歌舞伎記者として鳴らしたという。伝統工芸にも造詣が深い人だったそうだ。とにかく優しく教えてもらった。2010年に69歳で亡くなっていた。同僚たちが小田さんの追悼の言葉を書いている。夕刊フジ創刊時から「若手ホープ」と期待され、先輩たちから可愛がられていたそうだ。まさに、赤坂「うまや(驛)」で「縁は異なもの味なもの」。ひたすら感謝!!