「カンブリア宮殿」私見

   「カンブリア宮殿」って、こんな番組だったっけ? 昨夜も見終わってそんな疑問を抱いた。テレビ東京の看板番組のひとつだと思っている。村上龍小池栄子のコンビが絶妙だ。しかし、最近のこの番組の味が落ちている。「なるほど!」というコクがきわめて薄い。
 
  昨夜取り上げた「サイボクハム」は埼玉県日高市にあり、わが家から車で20分ほどだ。子どもが小さい頃、数え切れないほど遊びに連れて行った。子豚をみたり、ウインナーをかじったり家族で楽しんだ。当時から駐車場は超満杯で、数キロ手前から渋滞していた。
 
 いまや「サイボク」は売るための仕掛け、テーマパークになっている。商品はあきらかに高い。でも「美味しい」から売れる。「餌が違う」と社長は自慢していた。そうかもしれない。とにかく、3世代家族やグループでも一緒に楽しめるのが、ビジネスとして大成功の理由だろう。
 
 このところ「トヨタ」、「きのとや(札幌)」、「旭硝子」など連続してみたが、以前のような感動はほとんどなかった。企業のPR番組を観ているようで、良いところだけ放映して、マイナス要素はうまく外しているような感じを受けた。意外性の欠如だ。これでは「なるほど!」のコクは出ない。