「う」のつく食べもの

 「マグロは体を冷やすからワサビをつけるでしょう」。昨夕のTVで築地場外を回りながら、医師がタレントに説明していた。体を冷やす食べもの、温める食べもの、どちらでもない食べものがある。この時期は上手に組み合わせることを奨めていた。
 
 体を冷やす魚に、ウナギやウニがあった。今日・土用の丑には「う」のつく食べものが良いと聞いたことがあるが、(ウナギが冷やすとは? ) 梅干し、瓜もよく例えられる。昔の人の知恵は優れていた。食に関する経験則はかなり引きずるのだ。
 
 ネツトでこれらの食材をチェックした。陰(涼・寒)の穀類・野菜・果物は豆腐、キュウリ、しめじ、セロリ、大根、トマト、レタス、スイカ、ナシ、キウイ、バナナ、メロンなど。総じて、水分が多い。肉類では馬肉、すっぽん。これらは逆だと思っていた。
 
 冷たいものは食べない、飲まないという人がけっこう多い。健康に気をつけている人ほどその傾向が強い。およそ、①寒い地方で取れる、②色が黒っぽかったり濃い、③暖色(赤、黄、橙色)、④地下系(根菜類、芋類)、などは体を温めるという。
 
 「夕食はウナギじゃないから」と告げて、家人は出かけた。最近、キュウリ、トマトなど夏野菜ばかりを食べている。冷やっこ(と「う」ふ)の薬味にシソの葉をたっぷり載せてみようかな。シソの葉は体を温め、抗菌作用や解毒作用があるそうだ。