風呂場で転倒

 土曜夜に風呂場でひっくり返った。痛みのある左足をかばって右足を踏ん張ったら、滑って転んだ。一瞬、自分でビックリして起き上がろうとしたが無理だった。「おーい!?」と大声で家人を呼んだ。「右手で湯ぶねの縁(へり)につかまって、ゆっくり体を起こして―」。それでなんとか立ち上がった。背中左の中ほどを打ったようだが、激痛はなかった。
 
 風呂場ドアのプラスチック板が少し割れて外れている。家人がとりあえず元にはめ込んだ。頭は大丈夫のようだ、それを確認して着替えた。左背中に大きな湿布を2枚貼ってもらった。いつもの椅子に座って、深く息を吐いた。「危なかった!!」。いま左足の裏に大きな魚の目(タコ)ができていて、水曜日から柔らかくする薬を絆創膏で留めてあるのだ。
 
 そこがかなり痛む。そう言ったら、看護師さんは「効いている証拠。20日に外してどのくらい柔らかくなったか調べます。場合によったら、芯を削りますから」と答えた。今回の風呂場での転倒は、この左足をかばって右足に力を入れたときに滑って転んだ。負の連鎖だ。足の筋肉が落ちているのも原因になっているはずだ。自分でそう思った。
 
 一晩経った昨朝は背中が少し痛かったが、思ったほどではなかった。ところが、昼近くになったら頭が重く、鈍い痛みのような感じがあった。みんな出かけていて、一人だったので家人にそのことを電話した。「すぐタクシーでK病院に行ってCTを撮ってもらって。こっちの用事が済みしだいすぐ行くから」。病院にこれから行くと電話してタクシーを呼んだ。
 
 緊急外来で医師が二、三問聞いたら、すぐCTの部屋に車椅子で連れて行かれた。出血の恐れがあるからだ。再び診察室へ。「今のところ出血はしていませんね。なにか変化があったらすぐ来てください」。ホッとした。4年前に硬膜下血腫の手術を埼玉医大でやった。それがトラウマになっている。今朝起きたら、頭の重さは軽くなっている。まずは一安心。