「十勝の、中川ブランドは終わったわな」

   お気に入りの帯広のブロガーが先日、「十勝の、中川ブランドは終わったわな。悲しいね」、「この脱力感……何か虚しいね」、「もう十勝は、中川家、そして、釧路に移転した鈴木家のブランドから脱するべきだろうな」と嘆いていた。
 
 北海道選出の中川郁子、橋本聖子鉢呂吉雄の各先生はいずれも脇が甘く、メディアに足元をすくわれた。いまは「失敗も愛嬌のうち」で済むわけがない。ましてネットの拡散には手の打ちようがない。首狩族に尻尾を摑まれたようなものだ。
 
 そう思っていたら、北海道新聞・電子版でこんな記事を見てしまった。
 
スケソウ漁船、操業停止 道内3漁協所属 量や魚種偽り申告02/28 07:00)
 北海道の日本海側で漁獲したスケソウダラの量や魚種を偽って申告したとして、水産庁と道が、東しゃこたん漁協(後志管内古平町)と小樽機船漁協、小樽市漁協に所属する漁業関係者に対し、7~10日間の操業停止処分を行ったことが27日分かった。日本海側では乱獲などでスケソウダラが激減しているため、漁獲可能量(TAC)が設定されており、水産庁などは制度の形骸化につながる恐れがあると判断した。
 水産庁は新年度から、日本海北部のTACを本年度より4割削減する。このため、今後同様の虚偽申請が増える可能性があるとして、漁獲枠を厳守するよう指導を強化する方針。
 東しゃこたん漁協などによると、同漁協に所属する漁船18隻は昨年1月から3月に古平町沿岸で漁獲したスケソウダラを道に過少に報告。TACによる昨年度の同漁協の割り当ては、他の漁協から融通を受けた分と合わせて430トンだったが、実際には2倍超の千トンに達していた。
 同漁協は昨年11月から今年3月末まで自主休漁しており「TACの割り当て分だけでは採算が厳しく、漁協としても黙認してしまった」と陳謝している。
 
 先月みた古平町HPにある「1月の漁獲高」でスケソウダラはゼロだった。「シーズンなのに変だな。海流温暖化でスケソウ不漁なのか」と思い込んでいた。規制は知らなかった。私の父がスケソウ漁をしていたころ、古平の漁船では協定破りが続出した。今日決めても明日には誰かが破る。父は悲しい顔をして仲間とそう話し合っていた。魚価の安さと、コンプライアンスよりも「今日の食い扶持」、魚獲りの違反に建前で憤慨できない自分がいる。漁村の悲しさに息が詰まる。