正月に読む本
お正月に読む本を決めた。①「考える力をつける本2」(轡田隆史、三笠書房)、②「ふるさとへ廻る六部は」(藤沢周平、新潮文庫)、③「すべての人生について」(浅田次郎、幻冬舎文庫)。①は先週から寝る前少しずつ読み始めている。再読。轡田氏はかつて朝日夕刊コラム「素粒子」を8年間担当した健筆家で、わたしが文章を書くとき、その骨髄を見上げている一人だ。
②、③は昨日BOOK・OFFで買った。@108円×2。歩いて5、6分のセブンイレブンでのど飴を買った帰り、「寄ったら本を買っちゃうぞ、じゃぁ、見るだけ」と自戒しながら入店した。10分ぐらい書棚を眺めていたら、②が気になって仕方ない。藤沢のエッセー集だ。気持ちが芯から休まり、心身が清くなるように感じてしまった、ので購買決まり。彼の日本海を読む。
③は浅田と14人の作家・識者との対談集だ。小松左京、陳舜臣から李登輝、森永卓郎までの個性派との丁々発止を夢想。これこそが新春に読み始める玉手箱だと思い込んでしまった。小説とは異なる浅田の一面が知りたかった。浅田の小説に出てくる人間心理の交錯する綾の元素が分かるのではないか。浅田流人体ツボの在り処、そんな期待から手に取った。