叔父逝く

 昨夕4時35分、叔父逝去。87歳。先月末から再入院していたが、残念ながら亡くなった。お盆に入り小康状態を取り戻していたらしいが、肺炎になった。妹から連絡を受けたとき、来る時が来たと息が詰まった。いろいろなことを思いながら何も考えられなかった。「さようなら、オトーチャン(叔父の愛称)。ありがとうございました」。
 
 母の弟で、我々兄妹が父を喪ってから父親代わり、兄貴代わりに支えてくれた。何かのお礼を伝えると、「なんも、いいんだ、いいんだ」といつも答えた。弟妹たちから状況を聞いて、今朝従弟夫婦に電話をした。「医師が一泊で家に戻ってもいいよ、と言うほど安定してきていた」らしい。泊まらなかったが一時帰宅したという。
 
 子どものころ、毎朝、わが家に来て母がいれたお茶を一杯飲んだ。大きくなってからオレは帰郷するたびにまずオトーチャンのところに行った。昨年8月の父の法事に出てくれて、不調だったオレをやさしく励ました。そんな元気な姿を目に焼き付けてあるので、寂しくはない。ただ、故郷・古平に帰る大きな張り合いを失ってしまった。