ぶっちゃけ社会化

日本もアメリカも“ぶっちゃけ”社会になってしまった。従来の権威・制度が馬鹿にされる時代だ。民主主義の形骸化とグローバル経済による格差拡大がある。その裏返しとして「○○ファースト」支持がある。庶民全員が分かるまで引き摺り下ろし、さらに踏みつけようとする。海外に比べれば日本はあいまいな段階にとどまっている。
 
勝ち負け、損得が基準の現実的標準化(グローバルスタンダード)がぐんぐん加速していく。二年前の勉強会で講師のM氏が指摘した「覇権主義の時代へ」、分捕り合戦があちこちで現実化。分け前漏れの“負け組”の国々・人々が大多数になってしまった。「負け犬社会」のあがきが次々と勃発してきた。
 
追いつめられたら人も鼠も捨て身で噛み付く。海外では顕著だが、日本ではそこまで激化していない。中途半端で、無力感に陥っている。「メディアへの期待」は大きいはずなのに、空回りしている。若者は読書しない、テレビを観ない。“真面目さ”を嫌い、回避する。バラエティタレントの騒音、SNSへの耽溺だけの世界か。