“齢のせい”

 実はこの一週間、かなり落ち込んでいた。先週木曜日に転んですりむいた左側の肘と膝の傷が治らない。さらに痛むのが左肋骨で、当初よりもむしろ悪化している感じだ。こんなに長くなると、やはり“齢のせい”か。骨が痛むと、心が濃い灰色だ。
 
きょう昼にきてくれたTさんに愚痴をこぼし続けた。「そう言いながらもまだ若いと思っているでしょう」と突っ込まれた。今回だけは「いや、ダメだよ」と否定した。本当に参っている。前向き気分が欠片もないほど打ち砕かれた状態。
 
Tさんが「自分もマレーシアで転んで、足の骨にヒビが入った。ようやく治ったが、まだ気になるんだ」と慰めてくれた。全治三ヶ月の診断らしい。彼は2歳年上。「七十歳過ぎると体の不具合の一つや二つ皆持っているよ」。目をそらし仕方なく頷いた。