「あっ、妹のKだ」

 きのう夕方、TVニュースで北海道が強風だと伝え、列車トラブルで札幌駅改札口の模様が映った。「あっ、Kだ!!」、画面左側にみえた女性はあきらかに札幌の妹だった。一秒ほどの映像だが、自分の勘で間違いないと思った。
 
 「きょう駅に行った?」とメールしたら、「11時前に駅にいました。久しぶりの友人に会うのに」。「ニュースに映っていたよ」、「えっ、そう? そのときはまだ風はあまり吹いていなかったけど、汽車も動いていたしね」。こんなやりとりだった。
 
 一瞬、松本清張砂の器」が浮かんだ。ハンセン病患者の息子が前衛音楽家として成功していく時、過去を知る元巡査を殺害する小説だ。巡査はこの息子に似た人物をニュース映画の中でみて会いに行く。息子は彼を殺害する。
 
今回、妹をテレビで見つけたのは偶然の偶然だ。顔と上半身がさっとみえただけだが、直感で妹だとわかった。こんなこともあるんだ!! ちなみに巡査が音楽家をみたのは球場の観客席だったかな?小説は映画化されてそれも観た。