朝日新聞の横尾忠則氏「書評」

 今朝の朝日新聞「読書」面、横尾忠則氏の“書評”には腹が立った。文章が重ね刷りで読めない。『美術は魂に語りかける』という本の感想だが、別の面あるいは媒体に掲載してほしいと思ったら、★右下に解題とある。

 読書編集長が説明している。今回の書評は「夢から生まれた美術作品」で活字だけを使ったアート作品だという。横尾の夢は「文字が重層的に印刷されて読めないものだった」。編集長がいう「読めそうですんなり読めないこの書評ですがー」、

 私にはまったく読めません。頭にキタ。文中に(全文は朝日新聞デジタルと「好書好日」に掲載)とある。デジタル版は未加入なので「好書好日」を検索して全文を読んだ。毎回ユニークな書評を書く横尾氏にしてはあまり感動しなかった。
 
 なんで自分が怒っているかといえば、この横尾書評の編集のやり方に姑息な誘導が散見されるからだ。横尾さんは凄いでしょう、そんな独善的な匂いも感じられるのだ。こんな読者の反応は想定内だろうが、デジタル誘導は大人気ない。