「札幌古平会記念誌」

この数日間「札幌古平会80周年記念誌」を手元においていた。同会会長・相良孝一さんが贈ってくれた。A4・60ページの立派な冊子で故郷・古平町の伝統文化、産業、食文化が良く分かる。寄稿者一人ひとりの望郷の念がにじみ出ている。
 
表紙は「古平町市街明細図」(昭和34年3月調)、町全体の“古地図”からなり、趣きのある導入になっている。この地図にはわが家も記録されている。古平小学校6年生の年度末で、4月から古平中学校に入学する時のもの。
 
表紙をめくると、ランドセル姿の小6・自分が想像できた。途中の港町で潮の引いた磯浜で小魚を追いかけ、ナマコを見つけた。通りにもどると中央バスが黒い排気ガスを吐き出しながら追い越して行った。そんな光景が浮かんだ。
 
相良会長は一年後輩で昔からできる子どもだった。今回の記念誌が中味が豊富で読み応えがあるのも納得する。町の歴史や伝統文化の紹介からあらためて郷里をいとおしく思った。町並みとともに町の一人ひとりの顔が浮かんだからだ。