コウモリのスープ

 「仰向けに目を剥(む)いたコウモリがスープの中に浮いている。もちろん食べた」。夢枕獏が朝日be版「作家の口福」で数回書いたが、このパラオでコウモリの話がもっとも気に入った(7月9日付)。アマゾンでピラニアの刺身、より興味深い。
 
 コウモリのスープは食べたことはないが、液状コラーゲンが多いかも!? 怖いもの見たさで食べてみたい。かつて日比谷のレストランで海亀スープを食べさせられたこと、新潟・胎内で焼いた牛の脳味噌を食べたことがある。一口目はビビル。
 
 息子が先日言ってた。二階の窓と屋根の間の筒上の隙間に、コウモリが入って挟(はさ)まってもがいていた。手袋をつけ外してやったが手袋に何回も噛み付いた。手は大丈夫だった。オシカッタ、ニガサズニスープニスレバ・・・。
 
 夜行性のコウモリは夕方ときどき数羽で旋回しているのを見る。その一羽(?)がわが家に潜入したらしい。幼いときから虫好き、生き物好きの息子だから助けてやった。でもこうも言っていた。再び挟まらないようにその穴を埋めるから。
 
 今夜でも彼に伝えよう。「スープにして食べるぞ!!」と書いた短冊を入り口に置いたらと。コウモリがどう出るか、知りたい気持ちもある。いやいや、ヤメヤメ。夜には息子と孫がカブト虫、クワガタを採って来る。それらはヤキorスープ?