カブト虫、桃・ぶどう狩りツアー

   かねてから申し込んでいたクラブツーリズム日帰りバスツアーに参加した。「富士山の麓で腕白大冒険!カブトムシ採集&マスつかみ取り&河口湖ロープウェイ乗車、モモ1個狩り&ブドウ狩り食べ放題とひまわり畑」とモリモリ沢山の、お得感満点プログラム。バスは40人の定員満員だった。ほとんどがジジ・ババと娘・孫の組み合わせだった。
 
 最初に寄ったハーブ庭園でカブト虫係のお爺さんが説明した。「オスは昼間、鳥に食われないように木の葉の裏に隠れている。メスは枯葉や土の中に潜っている。本当はオスも潜りたいのだが、立派な角が邪魔して潜れない。木の葉の裏を丹念に探せば、オスがいる。胴を挟むようにつかんで前のほうに押してやれば、スーッと外れる。無理に採ろうとすれば、足でしがみついてなかなか剥がせない」。
 
 カブト虫はオスとメスそれぞれ一匹ずつを持ち帰ることができる。「プラスチックケースをとりあえず紙で分けて、オスとメスを別々に離して入れる。そうしないとすぐに交尾してオスは死んでしまう。メスも卵を産めば死んでしまう。とりあえず二匹を離して大事に飼ってください(?!)エサはリンゴやバナナが良い。スイカやメロンは水分が多いので、下痢をして弱り、死んでしまう」とのアドバイスがあった。
 
 ハーブ担当のお兄さんはわれわれ客に足元の木から小さな葉を一枚ずつ採るように言い、「どうするか、においを嗅ぐ―ではなくて、手のひらに載せてパーンと叩いてから口に入れる。どうぞ! (あっ、甘い!!の声に)、でしょう」とニタリ。「砂糖の何百倍も甘い。これはステビアという葉です。甘味料として使われていて、あの『ポカリスエット』にも使われています」と説明した。パラグァイなど南米が原産国だ。
 
 山梨はフルーツ天国だ。今回のツアーでは、勝沼で桃とぶどう狩りを楽しんだ。これからが本番だ。大きな桃やいろいろな種類のぶどうの多くに袋がかぶせてあった。桃畑もぶどう畑も見事な絵(お金!!)になる光景だった。桃は枝を手で押さえて実をはずし、ぶどうは30分食べ放題だった。畑一面に果実の熟れた香りが、と言うより匂いが充満していた。時々、ドーンと花火のような大きな音がした。鳥避けのためであった。今年の秋がすでに来ている、そう実感した。