キャビア風数の子をパンやパスタで!!

 この土曜日、日曜日に札幌に行ってきた。雪の予想が外れて二日間とも晴れ上がり、風もほとんどなかった。ありがたかった。土曜日お昼前に新千歳についたら搭乗者出口を出たところに大型テレビがあり、日本ハムファイターズの優勝パレードが映っていた。10万人を越える観客が日ハムメンバーを祝福していた。札幌の活力の一つだ。道産子はイベント好きだから―。
 
 今回はお歳暮向け数の子の生産が真っ盛りの 井原水産株式会社しみ工場(小樽市銭函)を訪問して、そのこまかな製造工程を見学すること。そして、鮭の皮から抽出するマリンコラーゲンの製造過程をじっくり教えてもらうことが目的だった。井原慶児社長が手の甲にコラーゲン液を一滴落としてくれて、それを手の甲全体に広げたらまもなく皮膚がサラサラになった。
 
 20日大阪市数の子の初せりが行われたが、今年に入り井原水産のブランド「ヤマニの塩数の子」が欲しいと消費者から要望が増えている。7月ごろから厳しい品質管理のもと商品作りに入った。場合によっては休み返上で続けてきたお歳暮用数の子生産が最後のピーク。12月初めには終わる。熟練の目と手の技が発揮されている。トップブランド維持とさらなる品質向上をめざす。
 
 ヤマニの数の子は関西では特上ランクだ。今後、首都圏での販売強化に注力していく。社長の話ではそのことが強調された。一つはトップブランドの維持・拡大。もう一つは数の子需要の通年化。お正月の「おせち」としてだけのシーン(食場面
)を多様なシーンに広げていく戦略が語られた。いま、パンやパスタに合うキャビア数の子の売り上げが伸びてきた。数の子イカ墨のコラボ商品だ。