朝ドラ「純と愛」は腹がたつ、もう観ない―

 朝日新聞25面「きょうの番組」ガイドのコラム「記者レビュー」がNHK連続テレビ小説純と愛」を取り上げている。「賛否両論が沸き立っている」という。「否定派は『腹が立つ』などと積極的な嫌悪感をあらわにする。一方、肯定派にとって、この嫌悪感こそが面白さの源泉だ」と述べている。
 
 主人公の純(夏菜)は「純粋さが度を越している。他人の庭に強引に踏み込む言動にはイライラさせられる」。コラム筆者はそう語っている。その通りだと思う。小生もこのドラマが始まったころは我慢して観ていたが、半月ほどでもう止めた。夏菜が下手すぎる。筆者が言うとおり「純の生き方は私たちをイラつかせる」。不愉快になり、15分がやたら長い。
 
 脚本は「家政婦のミタ」で大ヒットを飛ばした遊川和彦だ。これまでの作品は「ミタ」を含めて人騒がせな内容が多く、放映テレビ局に視聴者から激しい賛否の声が寄せられてきた。「純と愛」の放送前に、NHKが遊川氏のこのドラマへの関わり方を放映していた。この番宣(番組宣伝番組)で主演である夏菜の演技に厳しい注文をつけていた。
 
 しかし、小生はもうこのドラマを観ることはない。朝の時間というのは大事なひとときである。ゆったりとした自分のペースで一日に滑り出していくタイミングのときである。筆者は「朝から不快になりつつも、なぜか目が離せない」と結んでいるが、そうは思わない。腹が立つから「朝の時間は止めろ! やるなら夜にやれ」。