大河ドラマ「八重の桜」(新島八重)への期待

  「Go,go,go in Peace」―「行け、行け、安らかに行きなさい。力強くありなさい。見えざる御手の導きを―新島襄」。このメーンコビーを打ち出した同志社大学の全面広告が、今朝の読売6面に掲載されている。「もっと世界へ、もっと日本へ。」のサブタイトルもある。新島の大きな写真とともに右下には新島八重の写真がある。冒頭の言葉は、同志社英学校の第一回卒業式で校長新島襄が卒業生に送ったもの。
 
 この右面をめくっていくと、次々と安倍晋三氏、野田佳彦氏などのアップされた顔が出てくる。主要政党の全面広告が続いているのだ。この連続広告を見ていて、新島襄の後に出てくる政治家たちが気の毒になった。明治の大教育家、宗教家である新島の言葉に比べて、今の政治家の言葉は軽いスローガンにしか聞こえない。現在の低迷した日本を立て直すには、魂のこもった希望の言葉が欲しい。白けきった庶民の心を動かすのは、生きた言葉だ。
 
 今年後半にさまざまな会合で多くのマスコミ関係者から新島八重の話が出た。とくに秋以降、来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」がらみの話題が数多く聞かれた。新島八重の波乱に満ちた生涯をどう描くのかという期待からだった。歴史に詳しいジャーナリストは八重が果たした役割を指摘し、福島県出身の某紙記者は「ぜひぜひ観てくれ」と熱く語った。いずれにしても新島八重が「福島の誇り」であることは、期待する人々に共通していた。
 
  さて、今日は衆院選投票日だ。正午のニュースで投票率が低いと報じていた。小生は都合により夜7時過ぎに投票場の小学校に行く。同志社教育の理念は「良心を手腕に運用する人物」だった。そんな人、候補者にいたかなぁ??