キャロライン米大使の馬車具

この時期になると必ず「ソメスサドル」からフェアの招待状が届く。北海道歌志内市に本社がある革製品の総合メーカーで、今回は東京・青山店の「アウトレット・セール」のお知らせ。女性向けのバッグが中心だ。春に来た案内状は男子ビジネスバッグだった。今は見ているだけだが、目に楽しい。
 
まだ子どもたちが幼児の時に毎年、北海道砂川市の家人の実家に行った。その何回目かに、「ソメスサドル」の工場・売店を見学した。まだオープン間もない頃だったと思うが、記念に小物を一品買った。その後、ずっと何十年も「ソメス」からのDMが届けられている。次第に店舗が増え、商品が増えてきた。
 
ソメスサドルは、元々日本唯一の馬具メーカーとして、世界のトップジョッキーの鞍を手がけるなど、高い品質と信頼性を得ている。「騎手の命を守り、人馬一体の要となる馬具づくりに注ぐクラフトマンシップが、バッグや鞄をはじめ、私たちの製品すべてに貫かれています」と説明がある。
 
今回、見入っていたのは「YUKARAORI×SOMES」の女性用ハンドバック。旭川市の染織工芸品とのコラボレーション商品だ。優佳良織(ゆうからおり)は木内綾さんという方が創作した作品で、旭川の高台に優佳良織工芸館、国際染織美術館がある。昔、見学した。すぐ脇に雪の美術館もあり、おススメ。
 
ちなみに、キャロライン・ケネディ駐日米大使が信任状奉呈式の時に乗った馬車に使われている馬具(馬車具)は、「ソメスサドル」が製作したという。なかなかシブい会社なのだ。