クリスマス・イルミネーション

 近所のお宅のクリスマス・イルミネーションが綺麗だ。今月に入ったらすぐに点灯したと家人が言っていた。もう20年前ぐらい前から続いているが、ますます豪華になってきた。最初は玄関周りだけであったが、今では家の前半分とフェンス全周に及んでいて、毎晩、色彩豊かな点滅を誇っている。
 
 始まった当時は中学生の息子さんがいたが、今はもう独立したのか夫妻での生活らしい。それでも年々クリスマスの灯りのお祝いが拡大していく。たぶん幸せな気持ちで暮らしている家庭なのだと思う。もちろん、人間の生活だから、その真実は知る由もない。でも、見る我々に暖かさを与えてくれる。
 
 この地域は20数軒の班が40以上ある坂戸でも大きな居住区だ。数年前、以前は女子栄養大学のグラウンドだった隣接地に150軒の住宅が建ち、30~40代の夫婦が住んでいる。両自治会が交流しているので、オールド地域も活性化してきた。この新しい住宅にも豪華なクリスマス・イルミネーションが所々で見られる。
 
 クリスマスはイエス・キリストの降誕をお祝いする行事だが、冬至を境に少しずつ長い夜が縮んでいく時期に入る。闇の中に、一点の光が見える。それは来るべき春を約束している。そう信じていたい。今年も残り少なくなった。買っておいた年賀状を出して、机の脇に置いた。たくさんの感謝をこめて書き始めようかな。