不可思議な電車の隣客

昨日午後3時前、池袋から急行で帰った。途中で横に座った女性が本をひろげた。カラーが目に入ったので少し覘いたら、「ヘルキャット」の写真と説明だった。第二次世界大戦時の米軍戦闘機で、ゼロ戦とも戦った。彼女は次ページを開いた。今度は「ワイルドキャット」の写真と説明だった。30歳ぐらいだったので、驚いた。
 
 F6F Hellcat はグラマン社が設計。米海軍が戦争後半に投入した艦上戦闘機だ。日本の零式戦闘機とも交戦した。F4Fも戦争中に使われた艦上戦闘機。愛称がワイルドキャット(Wildcat、山猫または野良猫の意。意地悪女という意味も持つ)。零戦を迎撃した。昔、カメラマンで模型屋の友人から聞いた。
 
 「風立ちぬ」、そして「永遠の0」と、今年2回目の零戦ブームだ。明日公開の映画「永遠の0」のテレビスポットも頻繁に流れている。昨夜もNHKが「零戦・搭乗員が見つめた太平洋戦争」をやっていて、一部だが観た。零戦ブームの中で、電車の女子は昔の戦闘機にハマッテしまったのだろうか? 顔を見る勇気はなかった。
 
 先日、電車で奇妙な人にも出会った。新宿に向かう山手線で横に座っていた中年男子。高田馬場に着いたら、ホームの音楽(鉄腕アトム)に合わせて「♪ムムムムッムー、ムムムムッムムー」と鼻歌で歌い出した。思わず顔を見た。その日の帰り池袋駅から和光市まで「うちのババアーは・・・」を繰り返すジジイー。不快だった。