都知事候補者報道

  裸の王様・猪瀬直樹氏が都庁を去るとき、見送った職員はたった60人だった。送られる方にも、送る方にも笑顔はなかった。異例である。人間の変わり身は早い。とくに役人は飛びっきりだ。栄枯盛衰を一年間で都民、国民に曝(さら)した猪瀬氏は、都政の歴史から永遠に追放された。
 
 次の都知事をめぐる報道合戦が始まっている。後出しジャンケンが有利だと報じていながら、早々に候補者予想を上げていくのは潰しにもつながるだろうに―。都民の反応、都民の選択を注視したい。石原慎太郎氏の太いバトンが猪瀬氏の後はどうなるのか。2020東京オリンピックも絡み、波乱含みだ。
 
都知事:小泉元首相に渡辺氏が出馬打診、本人は固辞」
(毎日新聞12月25日7時3分配信)
 みんなの党渡辺喜美代表が小泉純一郎元首相に東京都知事選への立候補を打診していたことが24日、分かった。党関係者が明らかにした。「2030年までの原発ゼロ」を掲げる同党が、脱原発を繰り返し訴えている小泉氏の発信力に期待したとみられる。小泉氏は固辞したという。渡辺氏は18日、「(都知事選に)立てたい人、意中の人がいるがOKしない」と語っていた。2人は今年9月、東京都内で会食し、脱原発などについて意見交換している。
 
「舛添・池上氏に高い支持 都知事選、自民調査で判明」
  (産経新聞2013.12.24 21:10)
 自民党東京都知事選に向けて21~23日に都内で実施した世論調査で、舛添要一厚生労働相とジャーナリストの池上彰さんが高い支持を集めたことが24日、分かった。複数の都連幹部が明らかにした。自民党は対象の候補者を絞って今週末にも再調査を実施。慎重に候補者選考作業を続ける考えだ。党内には両氏を推す声が出ているが、舛添氏はこれまでに「全く白紙だ」と強調している上に、過去に党を除名された経緯などから異論も根強い。池上氏は出馬自体を否定している。自民党は、候補者として取り沙汰される党所属国会議員や民間人らを挙げて調査した。国会議員は軒並み不調だったが、自民党議員では石原伸晃環境相が最も支持を集めた。元宮崎県知事の東国原英夫衆院議員は「(対立候補として)恐れることはない数値だった」(都連幹部)という。