会社創立25周年に「勉強会」立ち上げへ

  来月22日に会社設立25周年を迎える。1989年、平成元年に株式会社エイティキュウを立ち上げた。1月8日、竹下内閣は14時10分からの臨時閣議で新元号を正式に決定。14時36分小渕恵三官房長官が記者会見で発表した。白紙に書かれた「平成」の二文字は、昭和とはかなり印象の異なる元号だと見入った。自分にとって新しい時代が始まった。
 
 この日昼過ぎから、埼玉・伊奈町の友人S氏宅を訪ね、取締役就任を正式にお願いしていた。入社間もない頃からの飲み仲間で、彼は食品業界紙の記者だった。その後、家庭の事情で退職し、自分で不動産会社を創設した。その後も付き合いは続き、お互いの腹の中まで見せ合う仲になっていた。その日、彼の自宅での酒席で「平成」がスタートした。
 
 当時はバブルのピーク。以来25年間、さまざまな出来事があった。最初から他人は雇わないことにして、必要な人、モノはアウトソーシングで補った。経済効率的な面と内部の人間関係をできるだけ単純にしておきたいとの理由だった。一晩考えたことを翌朝に変更し、さらに夕方変えるなど臨機応変の対応が求められたからだ。その代わり外部ブレーンは重要視した。
 
 いま25年間が過ぎて友人たちの協力がこの会社を支えてきたことを深く思う。逆にいえば、この人は、と思う人には丁寧な付き合いを心がけてきた。去年秋、経済紙記者0BのS氏から「久末さんは最初から一生の友だちとして付き合っていきたいと述べていた」と聞かされた。そんなセリフで言ったかと思えば笑ってしまうが、たぶんそうだろう。
 
 25周年を記念して、新たな勉強会を立ち上げようと思う。40代から60代の10人ぐらいのグループだ。40歳前後に「7フィート・クラブ」というインフォーマルグループに入会していた。金山利弘氏が主催していて10人ほどの質の高い、良い勉強会であった(金山さん、会いたいです!!)。7フィート=2メートル余。お互いの息遣いが聞こえる近さで議論する。そんな会を夢見ている。