「25年経ったビスケットは、問題なく食べられた」

25年間も経過した米国産の非常食ビスケットは、何の問題もなく食べられた。「アメリカ製しては薄味だね。パリパリではなく少しシケ気味の感はあるが、むしろ食べやすい」。土曜日夕方、ビスケットを半分に割って、友人のH氏と試食した(?)。アメリカはこうした研究開発を軍事用からも確実に進めてきたことを痛感した。
 
お昼過ぎからの「食生活ジャーナリストの会」公開シンポジウム「非常食から災害食へ」で入手してきたビスケットだ。パネリストで参加していた板橋区危機管理室のN氏が「賞味期限が切れたばかりの板橋区の非常食です」と希望する参加者に提供した。缶の表面には大きく「MOUNTAIN HOUSE」のラベルが貼ってあった。
 
東日本大震災以降、非常食の見直しが急務になっている。もともと自然災害多発国であるわが国は最近、次々と大規模災害に襲われている。そんな危機的事態にどう備えるか。「置いておく」から「使い回す」備えに意識を転換することが、命を救う基本要因になる。講師の日本災害食学会・別府茂理事はそう強調した。
 
 今回、学んだこと。①普段食べていない食物は非常時には食べられない、②昔は乾パンだったが、主食・副食の種類が増えてきた。ときどき試食訓練しておく、③大震災時には水道復旧が最も遅れる。「水の準備」を十分に、④ガス、電気が使えない時でも暖かい食事が欲しい。そのためにはカセットコンロは必要。