病院食の反動

「どんな気持ちになっても歌と食べ物があると幸せな気持ちになる」。
今朝のNHKあさイチ」の冒頭、イノッチ(井ノ原快彦)が「ごちそうさん」場面を受けてそう述べた。彼の最初の一言にいつもどこか共感している。その出だしを聞いてテレビを切り、新聞を読み始める。イノッチはジャニーズ系だが、好感をもつ
 
「自分を幸せにしてくれる歌と食べ物はなに?」、そう聞かれたら、あなたは何と答えるか?! いっぱいありすぎて即答できない。自分が幸せな時の「幸せになる歌と食べ物」と、逆境にあるときの「幸せになる歌と食べ物」が異なることだけは分かる。それらは経験してみないと分からない。自分の本性だとも思う。
 
長い入院期間に力づけてくれたのは、「食べたいモノ」だった。「退院したら食べに行くモノ」番付をいつも頭の中で考えていた。カツ丼のあの豊かさ、から揚げの強烈な匂い、新鮮なレバニラ炒めの噛み心地、などだ。一人で食べるか、誰と行くか、家族でか。どこの店でー。味気ない病院食の反動。その食い意地で生き残った。