「山形田の田舎板蕎麦」

K君と仕事の用事があり、正午に銀座・日産ギャラリーで待ち合わせ。お互いに30分近く早く着いたので、混まないうちにと決めておいた店に向かう。蕎麦「山形田」で松屋の裏側に当たる。「山形も蕎麦処だからね」とK君。暖かい日差しの中をゆったりと歩いた。
 
すでに8割近くの席が埋まっていて、ほとんどの客が箱形の入れ物から蕎麦を啜(すす)っていた。以前から気になっていた店だが、入るのは初めて。奥のテーブル席に案内された。二人とも迷わず「田舎板蕎麦」を注文し、ゲソ天と舞茸天をトッピングした。
 
蕎麦はK君が大盛りを、自分は普通盛りを頼んだ。見た目も、舌触りも蕎麦そのもので、独特の重量感があった。味も香りもしっかりしていて、思いっきり吸い込まないと喉の方に流れていかない。彼はこれを「パンチ力があるね」と表現した。そんな感じだった。
 
お腹一杯になり、近くの「スタバ」で休憩。それから20分ほどの間に、お互いの情報を報告し合った。今日は少し暖かいせいか、通りを行く人たちが笑いながら話している。早くこんな日が続いてほしい。ボヮーとして手袋を忘れてきた。地下鉄の中で気づいた。