浅草「藪蕎麦・並木」

   昨日午後一時半に浅草「藪蕎麦・並木」に着いた。雷門で待機していたガード役の友人Kくんが一緒だ。「並木」には蔵前の友人Sさんがすでに行列に並んでくれていた。この人気店にはその時間でも10人近くが並んでいた。Sさんが二年前から誘ってくれていた。一回目は待ち人多すぎであきらめ、二回目は木曜日で定休日だった。三度目の正直だ。
 
 三大藪蕎麦(浅草、神田、池之端)の一軒で、つけ汁(返し)がやや辛めが特徴。昔なら蕎麦の上がりを待ちながら冷一合というところだが、今はそうできないのが少し残念だ。キリリとした江戸前の蕎麦を楽しんだ。天ざるの天ぷらも上質の油で揚げたことが一口食べてすぐ分かった。店の人たちは丁寧にお客に接していて、とても好感をもった。流石!!
 
 繁盛店に長居は野暮。店を出たらSさんが「蔵前神社の桜を見に行こう」と声をかけてくれた。江戸時代に勧進相撲が行われた場所の一つで、栃錦鏡里千代の山吉葉山など寄進石柵が並んでいた。早咲きの桜が二種類の色を対照させて満開だった。入り口右横に「元犬」の銅像があり、落語の「元犬」から作られたものであるとの説明書きがあった。
 
 実は今年の冬が寒かったので、かなり体力が落ちていている。端的に歩けなくなってきた。今日も車で駅まで送ってもらい、電車と地下鉄を乗り継いで浅草まで来た。徒歩時間合計15分ほどのリハビリ散歩だったが、これが目一杯。三人とも得意分野が異なるので、お茶を飲みながらの懇談は楽しみで勉強になる。二人の親切をありがたく受けている。