タコの記憶

今朝のNHKごちそうさん」で、め以子がゆでダコやタコメシをつくった。タコは昔から大好きな食材の一つだ。わが家の冷凍庫にはいつもタコのボッチ(頭)と太い足が入っている。元気をつけたいときは、迷わずタコを食べよう。小生は居酒屋に行くと、必ず「タコの唐揚げ」を頼んだ。店によって旨さが違うが、とりあえず食べなければ気がすまない。
 
まだ5、6歳の頃、前浜にある大釜で祖父が自分で獲ってきたタコを茹でていた。年子の弟と二人で見に行ったら、手伝うように言われた。水が沸騰してくるとタコの動きが激しくなり、手足を釜の外に絡みつかせて釜から出ようとする。小生と弟は木の棒でそれらの足を中に戻す役割なのだ。タコは必死で足のイボを釜の端にかける。また、二人で戻した。
 
そんな場面を昨日のように記憶している。自分も弟もずいぶん小さい。茹で上がったタコの足を一本ずつ祖父からもらい、浜の石の上に座って海を見ながら食べた。「タコは好きだけど、値段が高いから」と知り合いが話した。そうなのか?! 我が家はタコを買うことはほとんどない。北海道積丹産のタコを妹夫婦がときどき送ってくれる。ありがたいことだ。