「アベノミクスの行方」

   第2回「情報感度・Qの会」を開催した。講師は経済ジャーナリストのM氏。「アベノミクス」をテーマに解説してもらった。「世界の株価」(日経平均、NYダウ、ロンドンFTSE100、フランクフルトDAX)の推移表が配られ、アベノミクスによって世界の株価に日本の株価がようやく追いついたと指摘した。質疑応答含め議論が盛り上がった。
 
『第2次安倍内閣の経済政策は、それまでのデフレどっぷり経済(ガラパゴス・ジャパン)を、いかに脱デフレのロケットスタートで景気の期待値に働きかけるかというものだった。世界株価の推移をみれば、日本の株価上昇がアベノミクスでようやく世界標準になったことが分かる。アベノミクスの効果が高かったというよりは、幸運であったのだ。
 
おそらくデフレ脱却はできるだろう。法人税減税などが打ち出されていくが、現在の状況では、このような選択肢しかないというのが実情だ。わが国の少子高齢化の中で、本格的なグローバリゼーションが大胆に始まる。デフレ脱却後の国の姿がまだ明らかになっていない。いまから考えておくべきだ。
 
パワーを背景にした国家資本主義が市場を利用してエネルギーなど国益で勝てばよいとの流れがある。今後は国内で社会のさまざまな場面で急速にグローバル競争がはげしくなる。わが国が未曽有のグローバリゼーションの渦に巻き込まれていく。そうした変化に対して、いま、社会も国民も覚悟が求められている。』