天狗の火くぐり

 7月は夏祭りの季節だ。各地で準備が進められるなか、一気に酷暑のド夏に突撃していく。
 
   郷里・古平町の琴平神社のお祭りが来週土日(12、13日)に行われる。闇夜の中での天狗さん(猿田彦)の火くぐりは、子供心に興奮して神秘的ですらあった。数日前に、白砂で天狗さんの通る一本道づくりを地域ごとに子どもたちが担当した。天狗さんはヒーローだった。(https://www.youtube.com/watch?v=Qq58Zjg3vqU&feature=player_detailpage)
 
 「広報さかど」7月号には、第14回「坂戸よさこい」のお知らせが大きな写真つきで載っている。毎年賛否の意見が出るがすでに定着して坂戸の一大イベントになっている。いまは約90チームが参加する。最初の一、二年は出かけたが、交通規制が厳しくて移動が不自由なので最近はパスだ。
 
 わが「第一住宅(860世帯)・自治会だより」も19日(土)の夏祭り・盆踊りの案内がトップ記事だ。今年は新たに大きな山車が登場するという。数年前から隣接する若い夫婦150世帯の自治会と一緒に開催している。現役世代の働き手と子どもたちで活気を取り戻した。
 
 お祭りの笛や太鼓の音を聞くと、心は一挙に少年時代に連れて行かれる。屋台の夜店のいかがわしい雰囲気に誘われて、握り締めていた小遣いがすぐになくなった。綿アメのべたつく甘さと一、二匹の金魚をもちながら、年々「大人の世界」に仲間入りしていった。