なぜか道教の大寺院が―

 朝日新聞売店ミニコミ紙が毎月初めに入る。裏ページは「みんなの声」という投稿ページになっている。今月のテーマは「坂戸の名物・名産品を教えてください」だった。10人ほどが文章を寄せているが、ほとんどの人が「坂戸名物ってなんだろう?」と答えている。
 
 ごく少数の人が「ぎょうざの満洲」、「葉酸(坂戸市女子栄養大学のコラボプロジェクト)」、「5月のお釈迦祭り」などと回答。「無理して名産・名物を作らない。ないものはない」と開き直っているのもある。自分も思いつかないが、あえて挙げれば「MEIJI関東工場」!? 「坂戸音頭」(大川栄作)は盆踊り、小学校の運動会で必須。
 
 そもそも埼玉県が特徴のない県なのだ。場所にしても川越、大宮、浦和などはまだしも坂戸と言ってピンと来る人は少ない。引っ越してきた頃は「川越の隣」、「関越道鶴ヶ島インターを降りたところ」などと伝えたものだ。関西出身の友人は「新潟に近いあのインターね!!」とつっこんだ。
 
 市街地はずれになぜか道教の大寺院がある。
聖天宮」(www.seitenkyu.com/)で、最初は通るたびに違和感があったが慣れた。5月半ばにはその前の畑一面にポピーが満開、「ポピー祭り」が開かれている。