「♪君の行く道は―」

   読売一面で昨日から「日本2020 団塊の世代」の連載が始まった。1回目は作家・三田誠広「僕って何」、今日2回目は漫画家・弘兼憲史島耕作シリーズ」から書き出している。中身は少し二番煎じの上滑り気味で、新しい切り口が欲しい。これまで誰も書かなかった切れ味鋭い展開に期待したい。新企画が狙う主要読者は旧人類のわれわれ団塊の世代なのか?
 
 昨夜からフジテレビがドラマ「若者たち2014」を放映開始した。妻夫木聡満島ひかり蒼井優など若手で演技力のあるキャスティングには好感をもつ。倉本聰北の国から」の演出家・杉田成道が現代バージョンにリメイク。とりあえずの感想は「少しバタバタうるさ過ぎる」。昭和と今のゴッチャ混ぜのテンコ盛りで、「チョット?」の感じだが今後に期待する。
 
 今の若者たちが登場人物のようにエネルギーにあふれているのならOKだ。激しさ(あるかな?)を内側にだけ抱え込み過ぎているのが、周りの若者風景だ。今こそ若者たちにエールを送る。突き破れ、己の殻を!! 現在、あの「若者たち」が公開された1966年当時の日本の世情とは間逆に近いのは分かっている。だからこそ、このドラマに期待する。「♪君の行く道は―」。