「郷土メシ」

 昨日はめずらしく食欲なし。朝9時に気温は27度で、これまでの暑さからすれば「寒い」と感じるほどだった。「晩ご飯はあまり食べないから」と言って、一日中ゴロゴロしていた。台風11号の影響で気圧が変わっていて、体がついていけないのかもしれなかった。
 
 もちろんクーラーは必要なかった。食卓テーブルで新聞を見たり、テレビの台風情報を見ていたら、いつの間にか居眠りをしている。そんな繰り返しであった。夕方からBSTBSで横山秀夫原作の映画「半落ち」を観た。以前にも観たが、横山らしい筋立てなのだ。
 
 終わったらほとんど7時に近く、夕食の準備ができていた。刺身皿にはツブの刺身、イカのウニ和えとタラコ和えが並んでいた。底に敷かれたシソの葉が食欲をそそった。ツブ刺しは6月に北海道・古平(ふるびら)の漁協生産部で買ってきたもの。行くたびに、必ず買う。
 
 ウニとタラコは冷凍室のを家人が解凍した。「イカはどうしたの?」、「1パイ120円で買ってきた」。新鮮で甘味のある刺身イカだった。これらでご飯をいつもどおり食べられた。ツブ、ウニ、タラコは「郷土メシ」だ。疲れ気味で背骨が曲がったような体に一気に気が入った。一昨日も夕方から気温が落ちたので、家人は積丹の「ヘラ蟹」で味噌汁を作った。