「艦内新聞復刻版」

 昨日、「艦内新聞復刻版」元編集長Fさんが坂戸まで来てくれた。久喜の友人Hくんが案内してきた。Tさんの父上の「浅間新聞」を見てもらうためだ。若葉駅近くのファミレスでランチをとりながら話し合いをした。Tさんが西安から戻る来年2月までFさんに預けた。TさんはFさんが編集・出版した「艦内新聞集成・第一巻」を帰国まで借りた。
 
 「艦内新聞集成・復刻版」は「浅間新聞」、「あさま新聞」、「勝力新聞」、「いすゞ新聞」を含んでいる。Tさんの父上の残した「浅間新聞」は「復刻版」に含まれている可能性もあるが、Fさんは「くわしく調べてみる」と述べた。Tさんが持参した父上の写真は凛々しく、顔の感じがTさんに似ている。彼が大事にしている写真だ。
 
 「艦内新聞」は戦前期に、各艦船の乗組員の手で刊行された。あくまでも乗組員の視点から編集されているのが大きな特徴。いかにも海軍らしい。「航泊日誌」が公式記録であり業務日誌だ。一方、「艦内新聞」は時事ニュース、寄航先情報、艦内生活のエピソードが満載だ。とにかく日刊で発行されているのには驚いた。
 
 来年2月の再会を期し、雨の若葉駅で別れた。半年後の展開はまだ誰にも分からない。