黄色の彼岸花

曼珠沙華は見ごろを迎えています」―埼玉・日高市巾着田(きんちゃくだ・曼珠沙華(見ごろ))のHPトップ。かつて数回、家族や友人たちと訪れたが、いまは満員過ぎるので行かない。とくに今日は最高の行楽日和なのでなおさら混むはずだ。この時期は入園料も取られる。車の行列渋滞がひどい。わが家の彼岸花もこの時期には7、8本の花を見せくれる。
 
「きょうは彼岸の中日、おおむね秋日和の一日になるという。『ありがとう』か、『ごめんなさい』か、人それぞれに胸につぶやく時間が静かに流れることだろう」(読売・編集手帳)。まずは亡き父と母に、そして自分を支えてくれる家族や弟妹、多くの友人たちに感謝したい。朝一番の検査があってさきほど病院から戻った。日差しが暑くなってきたが、大切な温かさに思える。
 
一昨日、家人が運転中に「あの店の前に黄色い彼岸花が―」と伝えた。市役所近くの一杯飲み屋の前に赤い彼岸花数本と、黄色い彼岸花3本咲いていた。「黄色もいいね」と返事した。赤い彼岸花はキャラが立ちすぎるが、黄色の花はふくらみが感じられた。あの黄色の花を父と母にささげよう。そんな気持ちになった。目を閉じて花びらと父母の顔を重ねた。