余市リンゴは郷愁の味

 余市リンゴ」は蜜が入って上品な美味さだった。余市高校同級生のYくんがお見舞いに自家製を送ってくれた。まず退院した日の夕飯の後にデザートとして楽しんだ。リンゴは大好物で毎朝食べているが、特にYくんのリンゴなので、余市への郷愁=味わい深い果肉と果汁が口に広がった。
 
 余市はかつてリンゴ王国で全国にその名が知られた。朝ドラ「マッサン」でも今後出てくるだろうが、我々が高校時代は通学路にはリンゴの樹が並び、春には白い花が延々と満開になった。当時バイク通学していたYくんは、現在は「山本観光果樹園」を経営している。帰郷時にちょっと寄らせてもらった。
 
 わたしは古平の友人たちに特製「アップルパイ」を買った。積丹町の妹夫婦はYくんが出してくれた自慢の「アップルジュース」に驚き、これも近所の人に購入した。彼女は「北海道フードマイスター」だ。地元で時々若いお母さん方に料理を教えている。リンゴのレシピが増えるかもしれない。
 
 来年はわが家の家族9人全員で帰郷する予定がある。わたしの弟妹たちもみんな一緒に山本観光果樹園に行って、サクランボ、イチゴ、リンゴなど季節の果物狩りを楽しみ、みんなでバーベキューをやって大騒ぎしたい。この観光果樹園には年間4万人強が訪れ、その3割は外国人だという。Yくんの営業力による。