老老時代の自分の生き方

 昨日お昼、東京・高島平から来てくれたTさんと例によって蕎麦を食べに行った。隣町・鳩山町の「ふくいち」。二人ともその天ざるそば(1,130円)が好物だ。二人では今年4月に川越での会議後に来た以来だった。これまで一緒に活動してきたが、わたしの体調が不良で今年後半からじっくり話す機会がなかった。Tさん69歳、わたし67歳。お見舞いの梨・新高が大きく立派でビックリした。
 
 Tさんは大手国際通信会社を50代で早期退職して、キリスト教牧師になった。仙台出身の苦労人で、その真っ直ぐな姿勢と行動的な取り組みはビジネスマン時代の活躍ぶりをうかがわせる。15年間のお互いの交流を通して、性格や価値観の違いはあるものの親しくお世話になってきた。昨日もTさんは最近の動向を一通り説明してくれ、じっくりと背景を話してくれた。
 
 蕎麦屋の後、いつもの石窯パン・サンメリーカフェでアイスクリーム(176円)を食べながらそれぞれの今後の生き方について歓談した。牧師は70歳定年制度があるが、Tさんは若干延長して活動を続ける。数年前から協力してきた老人介護施設での奉仕もさらに深めていきたいとの夢もあるようだ。しっかり計画を立てて、実現に直進するタイプだ。そういう几帳面さは残念ながら自分は持たない。
 
 病み上がりで思考力に乏しいわたしには時々重たい話題もあったが、社会復帰リハビリの最初だと思って前向きの対話を交わした。思考を言葉に変えるには多くのエネルギーが必要だ。体力が回復していない時期にはそれを痛感する。でも良い会合だった。おかげで昨夜は深い眠りになって、いつもより1時間寝坊した。今朝の満足した目覚めは久しぶりだった。
 
 Tさんがカフェでトイレから戻って「最近、急に眉毛が白くなってきた」と嘆いた。こうしたマイナス思考はほとんど語らない人なので、ふと気になった。自分自身は今回の入院以来、顔と姿勢が5歳くらい老けたように実感している。今年中に現状復帰させたい。それにしてもウィークディのお昼、蕎麦屋もカフェも同年代で一杯だった。すでにそんな老老時代に突入している。