「定常型社会」

ここ10日ばかり「ふじみ野研究会」の報告読み直しと、届いた新資料の確認を少しずつ行ってきた。U・元東京国際大学教授(倫理学)を中心とするメンバーが「日本人とは何者で、どこに向っていくのか」を基本テーマとして議論する。このところ欠席している小生は番外として、多種多才の70,80代の論客十数名が「現在の社会・経済」について真剣に討議する。
 
 14日(金)午後の例会に備えてこれまでの資料と新資料が送信されて来た。
①高橋史郎「日本が二度と立ち上がれないようにアメリカが占領期におこなったこと」
②ハミルトン・フィッシュ「ルーズベルトの開戦責任」
ペマ・ギャルポ氏の講演「これからの日本はいかにあるべきか」の報告
④ヘンリー・S・ストークス「英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄」
同「なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか」
ビル・トッテン「課税による略奪が日本経済を殺した―20年デフレの真犯人がついにわかった―」(2013)の内容をより簡潔に提示した、2014年2月28日の「講演概要」(ビル・トッテンのサイトの最後にあるpdf.資料)
⑥水野和夫「資本主義の終焉と歴史の危機」
 
 欠席のお詫びとお礼のメールをたった今、U先生に返信した。 
10月26日付読売新聞の一面「地球を読む」に、山崎正和氏が「定常型社会」と題して見解を述べていました。広井良典氏「定常型社会 新しい『豊かさの』の構想」、岸田一隆氏「3つの循環と文明論の科学」、水野和夫氏「資本主義の終焉と歴史の危機」の3冊を取り上げ、「どの指摘も冷静で説得的である」と述べています。山崎氏の分析に納得しました。
 
お送りいただいた今回の追加資料は、白井聡「永続敗戦論」や佐伯啓思氏の見解とも関連があり、体調の良い時にさらに読み込んでみます。そのうちU先生にまとめてレクチャーしてもらいたいと願っています。いまの時代はさまざまな分野で「倫理的混乱」が表出してきています。ふじみ野研究会にますます期待し、引き続き参加を願っています」。