「解散」報道

 新聞を読んでたらジワリと揺れ始め、グラグラと10秒ぐらい家を軋ませた。すぐテレビをつけてNHK速報で確認し、yahoo地震情報でチェックした。9時53分だった。初冬の曇り空が垂れている日、埼玉・震度3の地震は気持ち良くない。
 
 ここ数日、永田町発の震度(「解散」報道)が急速に強まった。そういえばだが、幹線道路(407号)の目立つところに、政治家のポスターが貼られ始めたのは半月以上も前だ。先週初めから民主新人、維新現役、自民現役の顔々が軒並み並んだ。
 
 初めは「なんだ?」と思っていたが、理解した。我々に関係なく、政治の世界では「解散風」は激しく吹いていたのだ。「自民の党利党略」、「大義なき解散」と厳しく批判する見方もある。しかし、来週半ば帰国の安倍首相は「解散」するのだろう。
 
 これで日銀の追加緩和の意味が分かった。昨日の日経平均株価終値17,000円台で、7年1ヵ月ぶりの高値をつけた。円安で企業の好決算が相次ぐ一方、景気指標の低迷から「消費増税」は見送られる。すべてが官邸サイドの極秘シナリオで運ばれてきたのだ。(恐ろしいほどの筋書きだ)
 
 アベノミクス幻想があるうちに解散を打ち、準備不足の野党を圧倒する。安倍長期政権に向けた布石が第一義で、来年抱えている難問を前に与党の基盤を固めようとの狙い。議席は若干減らすが最小限にとどめる戦略だ。来年は一転して経済不安が露出するのか?!