タラコの北海道古平町、ガンバレ!!

   東京ふるびら会が15日、青山のニッカウヰスキー本社地下「うすけぼー」で開かれた。わたしは体調が快復していないので欠席したが、参加したKくんからメールで報告をもらった。首都圏に住む古平町出身者など約50人が出席した。昨年よりも参加者が10人ほど増えたというから喜ばしい。幹事・事務局のご苦労による。
 
 Kくんの報告から。「町長の挨拶では、水産加工業者が今春6社倒産、うち2社は復活したが、あとは後継者不足とか高齢のため廃業した。町民約180人が失業したが、幸い余市数の子業者が雇用に協力してくれた」、「漁業では今年はホッケとタコの漁獲高が例年の1,5倍の伸びている。全体として通年12~13億の売り上げだが、今年は10月末で8億を超え今後の見通しは明るいと予想」、「ふるさと納税も順調な伸びで10月末で約2200名、約2400万の寄付が集まっている。ふるさと納税には賛否両論あるが、古平としては水産加工物の流通面で今後も継続される」
 
 これまで古平町はタラコの製造量が2,000tで、明太子を除いたタラコ製造では、全国出荷量の10%を占めた。「ふるびらタラコ」は全国ブランドだ。塩がきつくない上品な旨味がファンを広げた。現在は「辛子明太子」など味の濃い商品が流行のようだが、和食ブームで上質な「ふるびらタラコ」は復活すると信じている。
 
 厳しかった故郷に明るい話題が出てきて、うれしい。あとは冬の漁獲量が大漁であることを祈りたい。古平人は昔から活発で挑戦しながら発展してきた。厳しい日本海からの吹雪を跳ね除けながら、皆さんが頑張ってきた。ガンバレ、古平町!!
 
「ふるさとは 吹雪の中に 寝つかれず」。古平町で育った詩人・吉田一穂(よしだ・いっすい)から句の前半を借用した。年末にわが家は古平・東しゃこたん漁協から新鮮な魚介を取り寄せて、新年を迎える。例年より気持ちだけ多めに頼むつもりだ。